今更聞けない!ブランド戦略の意味と実際の方法とは?
「ブランド戦略?よくわからない」という方が多いのではないでしょうか? この記事ではブランド戦略の意味から実際の方法、事例まで今から始めたいブランド戦略の基礎知識を紹介しています。 この機会にブランド戦略について知ってみませんか?
ブランド戦略とは?
突然ですが「ブランド戦略」してますか?
- 「よくわからない」
- 「やってない」
- 「なんとなくやってる」
という方も多いのではないでしょうか?
この記事では「ブランド戦略とはなにか」の説明から期待される効果や事例まで、基礎的なブランド戦略について解説していきます。
そもそも「ブランド戦略」と「ブランディング」を混同している方も多いそう。
「ブランディング」とは消費者に商品やサービスの共通イメージを持ってもらうことを指します。
「スマホを購入するならiPhone」というようなものと考えてください。
競合他社と差別化をすることで長期的な売上を見込むことができます。
一方の「ブランド戦略」とはブランディングのための戦略を指します。
先ほどの例でいうと、「スマホを購入するならiPhone」と思ってもらうための作戦を考えます。
ブランド戦略の方法
ブランド戦略を立てるにあたり、以下の3つのステップを踏みます。
- ターゲットを決める
- ブランドアイデンティティの明確化
- ブランド広告宣伝
ブランド戦略の方法①ターゲットを決める
専門用語でいうと「ターゲティングポジショニングを決める」になります。
ブランディングにおいて最重要といっても過言ではなく、ターゲット層を見極めます。
自分たちの強みや弱みを把握して、ターゲットにすべき消費者を明確にしなければ成功しないといえます。
といっても、自分たちで強みや弱みを十分に把握することは難しいので、SNSを使って分析するのも有効。
コメントやいいねといったの反応や内容を分析することで、強みや弱みがわかるようになります。
次に具体的な分析方法を解説していきます。
分析方法①3C分析
以下の3つのCそれぞれにリサーチすることで分析、ブランド戦略を考えます。
- Company:会社
- Competitor:競合
- Customer:顧客
内部要因である「自社」と外部要因である「市場」と「競合」を照らし合わせることで、自社の強みと弱みがハッキリします。
分析方法①SWOT分析
SWOT分析は以下4要素の頭文字をとり、現状を分析するために行われます。
- Strength:強み
- Weakness:弱み
- Opportunity:機会
- Threat:脅威
内部環境と外部環境の分析し、潜在的な市場や事業課題といったチャンスとリスクを見つけやすくなります。
ターゲットも決めやすくなるので、ブランディングに大きく影響します。
ブランド戦略の方法②ブランドアイデンティティの明確化
- 「ブランドに対してどんなイメージを持ってもらいたいのか」
- 「どんな価値を提供していきたいのか」
- 「この商品サービスでどんな変化を起こすか」
といったことを考え、ブランディングの核となる、ブランドアイデンティティを明確にしていきます。
ブランドアイデンティティは自分たちの強みを浮かし、他社と差別化したものにしなければなりません。
ブランド戦略の方法③ブランド宣伝広告
ブランドアイデンティティが決まったらロゴやキャッチコピーを使って宣伝していきます。
せっかく作っても知ってもらわなければ意味がありませんので、以下2つの方法でブランドを宣伝します。
ブランド宣伝広告①抽象的ブランドメディア
「抽象的ブランドメディア」とは、ブランドアイデンティティならではのデザインやキャッチコピーのこと。
小林製薬なら「あ、小林製薬」のキャッチコピー、Appleならりんごのロゴデザイン。
基本的には同じものを使い続けますが、時代変化に合わせて変更していくのもアリです。
ブランド宣伝広告②可視的ブランドメディア
一方の「可視的ブランドメディア」とは、キャッチコピーやロゴをテレビCMやSNSで発信して「可視化」できるようにした宣伝方法。
しかし、実践しようとするとお金もかかりますし、ターゲット層にピッタリなメディアで宣伝しなければならなたいため、最適なものを選んでいきます。
ブランド戦略で期待できる効果
ブランド戦略が成功し、ブランド力が高まると次の効果が期待できます。
ブランド戦略で期待できる効果①知名度が上がり、集客効果が高まる
多くの人に対して知名度が上がると、新規の営業がしやすくなり集客効果が高まると見込まれます。
ブランド戦略で期待できる効果②競合他社との差別化
iPhoneなら「カッコいいスマホ」というイメージを定着させることで、差別化を図り「カッコいいスマホ」がほしい利用者からの支持と購入が期待できます。
ブランド戦略で期待できる効果③「愛着」による長期的な売上が見込める
専門用語でいうと「顧客ロイヤリティ」といいます。
スマホを買い換えるとき、前回と同じスマホシリーズを購入したことがある方も多いと思います。
これはその商品やサービスに対して、愛着や信頼を感じているから。
つまり、ブランディングが成功すると長期的な売上を見込むことができます。
ブランド戦略で期待できる効果④他社と比較して利益を上乗せできる
スターバックスコーヒーって高いですよね。
「テレビCMをしていない分コストを抑えてるはずなのに・・・」と感じる方もいるでしょう。
しかし「高い」からといって人気がないわけではなく、コーヒーは美味しく、なによりも「オシャレ」ですよね。
ブランディングが成功すると、他社と比較して割高でも人気を保つことができ、利益を確保したまま値下げ競争に巻き込まれずに済みます。
ブランド戦略を導入して成功した企業
ブランド戦略を上手く導入できた企業の例として「無印良品」と「Apple」があります。
ブランド戦略を導入して成功した企業①無印良品
元々は西友のプライベートブランドとして始まった無印良品は「自然と。無名で。シンプルに。地球大。」を軸にした「無印良品らしい商品」として評価を得ています。
ブランド戦略を導入して成功した企業②Apple
iPhoneやiPad、Appleウォッチといった製品は多くのブランド戦略によって多くのファンから支持されています。
とくに効果的だったのは「Appleストア」を設置したこと。
商品を買うだけでなく、修理や新商品のデモといった活動で利用者を集め、仲間意識を生み出しました。
Appleストアに好意的な印象を抱いたファンは他製品への乗り換えも少なく、多くの関心を集めています。
ブランド戦略を導入して失敗したブランド
ブランド戦略を導入して失敗したブランド①SKIP
逆にブランド戦略に失敗した例には、ユニクロで有名なファーストリテイリングが野菜の通信販売を手掛けたブランド「SKIP」があります。
アパレル業界とはまったく関係ない業界だったため、強みを活かすことができず、わずか2年で撤退することになりました。
業界に対して強みを持って活動することの重要性を証明した事例と言われています。
ブランド戦略を導入して失敗したブランド②Dr Pepper TEN
「Dr Pepper」の姉妹品として、男性向けに発売された「Dr Pepper TEN」ですが、テレビCMが女性差別的な内容で、女性はFacebookにアクセスすらできない商品でした。
10キロカロリーしかなかったため話題になりましたが、そうしたこともありブランドは失敗。
プロモーションを間違えてしまうと、人気を失ってしまう例になります。
ブランド戦略まとめ
この記事ではブランド戦略にくわしくない方に向けて、ブランド戦略の基礎知識を紹介してきました。
ターゲットや自社や市場環境などを分析をしなければなりませんが、集客効果や差別化、利益上乗せといった効果が見込めます。
これを機にさらに事業が成功できることを祈っています。
この記事のライター
U11
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