中小企業が資金調達する方法とは?各方法のメリットやデメリットも徹底解説!
「資金調達をしたい」中小企業が多いのではないでしょうか? 多くの方が思い浮かべる資金調達の方法は銀行による融資ですが、それ以外にもクラウドファンディングや補助金といった方法もあります。 この記事では中小企業の資金調達の方法を解説します。
目次
資金調達とは?
「お金が足りない!!?」とお困りではないでしょうか?
起業するための開業資金や日々の支払い、事業拡大のための設備投資などなど、資金が必要になる方多いと思います。
そうしたときに必ずといっていいほど不安になるのが、フトコロ事情・・・。
先立つものがなければ、何もできないので、資金調達で解決しませんか?
この記事では中小企業が資金調達をするにあたって、知っておきたい基礎知識を解説します。
中小企業が資金調達する方法
自分のお金だけで事業を行うのは厳しいものがあります。
「開業資金はそれほど必要ないだろう」と考えていた事業であっても、なんだかんだと「アレが必要だ」「コレもあったほうが良さそうだ」とドンドン経費が増えていきます(実体験ですが、これらの多くは購入する必要性が低いものが多いです)。
ましてや店舗や従業員、設備投資が必要な事業なら一気にフトコロが寂しくなります。
一方で、銀行に融資を頼もうにも、社会的信用がある大企業なら大丈夫でも中小企業、零細企業に対する融資は消極的です。
以下では、資金調達をする方法4つを紹介し、どういった方法で資金調達を行うべきか解説します。
中小企業が資金調達する方法①デットファイナンス
簡単に説明すると「金融機関による融資」です。
「資金調達」というと多くの方がこちらをイメージするのではないでしょうか?
借り入れによって、資金調達をすることで貸借対照表の負債(デット:Debt)が増えることから「デットファイナンス」と呼ばれます。
中小企業では社債の発行が難しいので、中小企業の資金調達といえばこちらをメインに考えてください。
あまり知られていませんが、金融機関以外からのノンバンク系融資制度もあり、そちらは即日融資、無担保・無保証、代表者保証不要でも資金調達できることがあります。
金融機関に断られたときの選択肢として検討してもいいかもしれません。
中小企業が資金調達する方法②エクイティファイナンス
「エクイティ」とは「株主資本」を指します。
株式を発行して投資者から資金を調達、自己資本を増やします。
株式市場で投資を求める「時価発行株式」やすでに株を保有している株主に新しい株を購入する権利を与える「株主割当」などが該当します。
ベンチャー企業やスタートアップ企業は資金調達の多くをエクイティファイナンスで賄う傾向にあります。
中小企業が資金調達する方法③クラウドファンディング
最近テレビやインターネットで話題になることが多い、「クラウドファンディング」とはなんでしょうか?
「クラウドファンディング」とは主にインターネットを通して不特定多数の人が資金援助を行う制度です。
一般的には「〇〇というプロジェクトを実現したい」という人や企業に対して、不特定多数の人が何らかの形で資金を援助し、プロジェクトの実現を図ります。
インターネットの普及によって少額の出資を多数集めることができるようになったことで可能になりました。
クラウドファンディングは以下の方法で出資を募ります。
クラウドファンディングの形態①購入型
商品やサービス、権利を購入することでプロジェクトの実現を目指します。
アーティストの作品や東日本大震災のときに、被災者が作った商品や購入することで支援するプロジェクトで注目を集めました。
クラウドファンディングの形態②金融型
プロジェクトに対して投資をすることで配当などのリターンが返ってきます。
クラウドファンディングの形態③寄付型
購入型や金融型と異なり、出資してもリターンがないことが特徴です。
途上国や被災地への寄付などが該当します。
中小企業が資金調達する方法④助成金・補助金
国やお住いの自治体が中小企業向けの支援に力を入れています。
例えば、商工会議所が「小規模事業者持続化補助金」という制度を実施しています。
この制度は商工会議所の管轄内で事業を営む小規模事業者向けに商工会議所の非会員でも対象となります。
持続的な経営を行うために必要な取組みに対して、補助金と事業計画の作成やアドバイスをもらうことができます。
使いみちもほかの補助金と比較して自由で取組みに必要な費用の2/3(原則で上限50万円)を補助してくれます。
補助金や助成金を活用したいなら、「補助金ポータル」で対象となる制度を検索できるので便利です。
デットファイナンスのメリット・デメリット
定番の資金調達法であるデットファイナンスにはどうった特徴があるのでしょうか?
デットファイナンスのメリット
デットファイナンスの1番のメリットと言えば、「経営に介入されにくい」ということ。
借り入れた資金と利子を適切に返済していれば基本的に経営体制は維持できます。
事業の範囲内なら基本的に自由に資金活用できるのも嬉しいですね。
デットファイナンスのデメリット
一方で貸借対照表の負債額が増えたり、返済の負担が大きいのは気になるところ。
一時的な資金難なら問題になりにくいですが、長期的に困っているなら注意が必要です。
返済が終わる間の利子も負担になりがちなので、実現性の高い資金計画を立てなければなりません。
エクイティファイナンスのメリット・デメリット
株式会社なら一発逆転もありえるエクイティファイナンスのメリットデメリットについて解説します。
エクイティファイナンスのメリット
自己資本比率を高めることができるのが、エクイティファイナンスの大きな魅力。
返済しなくてもいい資金を無担保で調達でき、財務上の成績も改善します。
株主からの意見をもらうこともでき、業績が悪化したら配当をしなくても大丈夫。
エクイティファイナンスのデメリット
しかし、エクイティファイナンスでは資金調達という目的を達成できるか不明です。
株を発行しても購入してもらえるかどうか不明で、場合によっては株価が下がってしまうこともあります。
また、経営権を奪われたり経営に介入される恐れがあるので、経営体制を維持したいなら大きなデメリットです。
クラウドファンディングのメリット・デメリット
クラウドファンディングはリスクが低い資金調達法です。
クラウドファンディングのメリット
クラウドファンディングの大きなメリットは、プロジェクトで必要になるコストをかなり抑えることができる可能性があること、情報発信を通じて、ファンを増やすことができることです。
クラウドファンディングのデメリット
情報発信が上手くできればかなりの効果が見込まれますが、そうでなければ誰にも見向きされずに支援がないままプロジェクトが終わってしまう可能性もあります。
しかしコストを掛けずに資金調達できるかもしれません。
助成金・補助金のメリット・デメリット
募集要件を満たさなくてもそれなりの効果が出る助成金、補助金はやって損はありません。
助成金・補助金のメリット
助成金、補助金は必要書類を提出するにあたり、事業計画などを改めて作成することで経営改善を図ることができます。
助成金・補助金のデメリット
しかし、要件を満たしていても詳細が曖昧だったりすると助成金・補助金が支給されないことがあります。
中小企業の資金調達方法まとめ
資金が足りなくなる中小企業が多いと思いますが、適切な資金調達を行うための基礎知識を紹介しました。
主な資金調達方法として以下のものがあります。
- デットファイナンス
- エクイティファイナンス
- クラウドファンディング
- 助成金・補助金
それぞれメリットデメリットがあるので、自社の状況に応じた方法を試してください。
この記事のライター
U11
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