今さら聞けない！経営企画部の具体的な仕事内容とは？仕事に役立つ資格やスキルもご紹介！

近年、部署の中でも特に注目を集めてきている経営企画ですが、皆さんはこの経営企画の部署で行う具体的な業務をご存知でしょうか？当然、経営企画といっても、ただ経営の企画を立てるだけでなく、他にも様々な業務を請け負うことになります。

もちろん、すべての人がこの経営企画の業務に向いているというわけではなく、人によって向き不向きがあり、業務を遂行するにあたって必要となるスキルや企業から求められる資格というのもあるので、企業で働く全ての社員がこの部署で働けるというわけではありません。

それでは、経営企画に関する簡単な説明を踏まえた上で早速その具体的な仕事内容及び必要となるスキルや資格などについて解説していきます。

まず、経営企画の業務の中でも特に中心的業務なのが経営戦略立案です。分かりやすくいうと、会社の業績をより良いものになるため、もしくは業績改善のために経営の目標を定め、その目標を達成させるまでの具体的なステップといった経営計画を考えるのが経営企画部の重要な業務なのです。

もちろん、経営の企画というのは未経験者など誰でも簡単に計画することができるというわけではなく、市場のリサーチや他の会社との競合など様々な調査を実施してはじめて目標というのが定まってくるので、ここで情報を上手く収集する能力がかなり求められてきます。

経営企画がある程度決まったら、その場ですぐ決定できるというわけではなく、正式な会議の場で決定という形になるので、経営企画部で働いている方は決定の場となると最終的には決定のサポート役といった立ち位置となるので、決定の場まで一切気が引けません。

当然、会議の場で発言しないわけではないので、聞き手をしっかりと理解して、聞き手を呼び込むようなより高いプレゼンテーション能力が必要となってくるので、企画だけの能力があっても通用しない場合があるので十分注意してください。なお、決定の際は、短期的な目線で見ていると今後の予期せぬ業績の動きで混乱してしまうリスクもあるので、実際に考える際は長期的な目線でみて考えると良いでしょう。

いざ経営企画の目標を達成させるため計画を実施しようとしても、それを管理する方がいなければ、ちょっとした業績の変化や改善点に気づかずに時間だけが流れていってしまうので、計画実施後も経営企画部ではその進捗状況をしっかりと管理し、必要に応じて改善等をしなければなりません。

もちろん、解析をした後に改善が必要だと考えた際は早急に適切な対応をしなくてはなりません。改善を必要とする要因は時代的変化など様々ですので、その要因が一体何かなど事細かくデータを解析していかなくてはならないので、ここで論理的思考が強く求められてきます。

経営企画部の業務のほとんどは大掛かりなもので、会社の今後を大きく左右させるような責任が重くのしかかる業務が多いですが、会議のプレゼンテーション資料の作成など細部の業務というのも当然こなす必要があります。

プレゼンテーションの資料の作成は、ある程度知識とスキルがあれば誰でも作成が可能ですが、会議をどのように進めていきたいかやその目的などに応じて臨機応変に資料を作成していかなくてはならないので、ふつうの資料を作っていては話になりません。実際にプレゼンテーションの資料を作成する際は、作成する目的や会議の方向性を頭に入れ、それに応じた資料を正確に作成してください。

さて、ここまで経営企画で行う具体的な業務内容に関して説明してきましたが、この業務をこなす上で必要となるスキルや求められる資格が何かはだいたい想像つきましたか？

まず、必要とされるスキルですが、経営企画では幅広い人脈を作り、あらゆる部署と連携しながら会社を成り立たせているので、それなりの高いコミュニケーション能力が必要とされます。また、あらゆる情報をまとめ、物事に関して論理的な思考を日々もちながら業務をこなせるスキルもかなり必要となるでしょう。

一方、求められる資格としては中小企業診断士、MBA、公認会計士など比較的高度なスキルを有する資格が求められます。そのため、一言で経営企画に入りたいといっても、実際はかなり狭き門となっているので、それに応じた努力は最低限必要となります。

経営企画というのは、企業の利益に直接関わる重要かつ中心的な部署ですので、一つ一つの仕事に対して責任感をしっかりと持つことができ、中心的立場という強いプレッシャーにも負けない忍耐強さを持つ方が経営企画に適している特徴です。

また、他の部署と連携して業務をこなしていく部署ですので、精神的忍耐強さだけでなく、高いコミュニケーションといった高度なビジネススキルも求められるので、かなりハイスペックな方でないと採用されたとしても業務をこなしていく上で相当苦労したりストレスを受けてしまったりするので、これらの特徴に該当する方は是非、この経営企画への所属を考えてみてはいかがでしょう。

もちろん、未経験の方でも、場数を踏んで経営企画で必要なスキルを磨き上げていけば十分可能性があるので、経験値を上げていく中で素質があるようであれば、その際も検討してみてください。

経営企画というのは、単に経営の戦略を計画するだけでなく、企画決定のサポートや経営企画の管理など様々な業務をこなすことになります。社長と同じように会社を成り立たせているような仕事のやりがいが人気の秘訣ではありますが、その分求められるスキルや資格というものが存在し、経営企画に向いている人と向いていない人で大きく分かれてしまいます。

今後、経営企画に所属したいと考えている方は、本記事で経営企画に関する具体的な仕事内容や経営企画で役立つスキルなどを入念にチェックしておくと良いでしょう。なお、経営の企画に関する知識やスキルがない未経験の状態ですと、そもそも採用すらしてくれない結果となってしまうので、まずは経営企画に関するスキルや知識といった経験値を十分に積んだ上で企業にそれをアピールすると効果的です。