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今さら聞けない!コピー機と印刷機の違いとは?

普段プライベートやビジネスなどあらゆる場で利用される印刷機ですが、これと類似した言葉でコピー機というものがあります。皆さんはこの2つの具体的な違いを説明できますか?今回は、そんな印刷機とコピー機の違いについて解説していきます。

今さら聞けない!コピー機と印刷機の違いとは?

目次

  1. 印刷機とコピー機の用途とは?
  2. 印刷機とコピー機の構造的な違い
  3. 特徴から見た印刷機とコピー機の違い
  4. 印刷機とコピー機それぞれに適さないケースとは?
  5. 印刷機まとめ

印刷機とコピー機の用途とは?

突然ですが、皆さんは印刷機とコピー機の違いを説明することはできますか?おそらく、この2つが別物だったなんて知らなかったという方がほとんどなはず。まず、印刷機とコピー機の用途の違いですが、印刷機ではその名の通り印刷することをメインとして使用されており、小学校で配布されるプリントやビジネスの書類の印刷を大量にする場合に用いられています。

一方、コピー機では、コピー機能だけでなく、PCに入れられているデータを紙に出力するプリンターとして使用されたり、FAXとして使用されることもあります。当然、この2つの用途が別物な理由はその構造や具体的な特徴にあるので、これから2つの構造やその特徴について詳しく説明していきます。

印刷機とコピー機の構造的な違い

印刷機とコピー機の構造的な違い①版の有無

印刷機とコピー機は一見どちらも構造が同じように思われますが、実は印刷機とコピー機には構造の決定的違いがあるのです。それは、版の有無です。版は、原稿データから製版され、印刷機本体にあるドラムに取り付けて印刷をします。一方、コピー機では版は一切使用せず、PCなどから送られてきたデータをスキャンして印刷するので、どちらかといえばコピー機の方がやや近未来的なメカニズムとも言えますね。

しかし、デジタル的な印刷機が劣っているというわけではなく、あくまで構造が違うだけですので勘違いのないよう注意してください。なお、版があるかないかでその転写の仕組みもかなり変わってくるので、早速それぞれの転写の仕組みについて触れていきましょう。

印刷機とコピー機の構造的な違い②転写の仕組み

先ほども説明したように、印刷機では版を使用しているので、製版が完了次第印刷本体のドラムに取り付け、そのローラーでインクを紙に転写していくというメカニズムとなっています。一方、コピー機では版やインクは使用しない代わりに、トナーという色のついた粉を使用します。元となるデータはPCやモバイル端末などから送ることができ、送られてきたデータを元に熱せられたトナーを紙に塗りつけていく仕組みとなっています。いわゆる熱で紙に転写をする熱転写というものです。

このように、一概に印刷機またはコピー機といっても、両者版の有無や転写までのメカニズムなどといった機械本体の構造からまず異なってくるので、印刷機及びコピー機の構造的違いをまずは確認しておいてください。

特徴から見た印刷機とコピー機の違い

特徴から見た印刷機とコピー機の違い①印刷部数

印刷機の場合、先ほども説明しましたが、製版という段階を踏まなければいけないので、やや時間がかかってしまいます。ただ、一度その版を作ってしまえば半永久的に使用することができるので、コストを最低限に抑えつつ特定の印刷物を大量に印刷することができます。

一方、コピー機は製版する必要はないものの、1枚あたりにかかる値段が印刷機よりも高めに設定されているので、大量に印刷する場合それだけコストがかかってしまいます。ですので、特定の印刷物を大量に印刷したい場合は印刷機を、様々な印刷物を小部数で印刷したいという方はコピー機を使用することをおすすめします。

万が一、版そのものが壊れてしまっても再度製版すればまた大量に印刷することが可能となるので、時間を惜しまないという方はぜひ、印刷機を使用してみてください。

特徴から見た印刷機とコピー機の違い②仕上がり具合

先ほどもご紹介しましたが、印刷機とコピー機の構造が違うことから、その仕上がり具合もそれぞれ大きく異なってきます。印刷機の場合、インクを使用してローラーで塗り込んでいるので、完成した印刷物のインクが滲んでしまうケースがあるので、あまり仕上がり的には好ましいものではありません。

対して、コピー機はインクは使用せず、色のついた粉末をヒーターをかけて刷り込んでいるので、インクが滲む心配もなく、仕上がり的にもかなり良いものとなります。もし、写真などインクがにじんでしまうと困るような用紙であれば仕上がり的にも良いコピー機を使用すると良いでしょう。なお、最近では仕上がり具合があまり気にならない印刷機も出てきていますが、やはりトナーを使用するコピー機の方が仕上がりは期待できます。

特徴から見た印刷機とコピー機の違い③本体の大きさ

さて、ここまで構造から見たそれぞれの特徴の違いについて説明してきましたが、印刷機及びコピー機そのものの違いというのもあるのです。というのも、印刷機は大きなドラムなどを使用しているので、ものによっては1m以上ものスペースをとってしまう場合があります。一方、最近多くのご家庭でも使用されているコピー機は印刷機と比較するとかなりコンパクトなサイズとなっているので、小さな棚の上やテーブルの上など場所に無駄を取らずに設置することができます。

ご家庭でも広く愛されているのは、カラー印刷が得意だからという理由や仕上がりが綺麗だからというわけではなく、お手頃な値段で設置場所に困らないコンパクトなサイズだからという理由もあるのです。

印刷機とコピー機それぞれに適さないケースとは?

印刷機に適さないケース①カラー印刷

印刷機は、コピー機とは違い版と4色のインクを使用するため、いざカラー印刷しようとしても版をそれだけ用意しなければならなくなるので、カラー印刷ができたとしてもかなりの時間を費やしているのであまりカラー印刷が得意とはいえません。

というのも、1つ版を製作する場合、使用できる色は1色のみとなってしまうので、4色全ての色を使用してカラー印刷をしようとなると必ず4つの版を製作しなければならないのです。版自体をコピーできれば良いのですが、残念ながらそれは実現できず、一つ一つ地道に色別で製版しなければならず、結果として時間を多く費やしてしまう結果となってしまいます。そのため、印刷機はカラー印刷には不向きな機械だと言えるのです。

コピー機に適さないケース②大量印刷

コピー機では、版を使用せず、トナーを使用しているレザー方式のため、印刷機のようにいちいち色別で版を製作しなければならないというわけでもないので、カラー印刷をする場合は問題なく行うことができます。

ただ、印刷機では1枚あたり1円もしないで印刷ができるのですが、コピー機は1枚あたり数円してしまうので、あまり大量の部数を印刷してしまうとかえって値段が膨れ上がってしまうので、コスト的に良いとは言いきれません。かといって、印刷機でカラー印刷や写真印刷をしたしまえば、印刷物がインクでにじんでしまったり、製版で時間がかかってしまったりしてしまうので、どうしてもカラー印刷をしたいという方はコストはややかかってしまいますが、コピー機の使用をおすすめします。

印刷機まとめ

今回は普段あらゆる場で用いられている印刷機とコピー機の用途や構造、特徴から見た違いについて詳しく説明しましたが、2つの相違点はしっかりと理解できましたか?一見、両者同じようなものに思われがちですが、構造も特徴も、また使われ方も大きく異なります。

印刷機は、印刷スピードがかなり早くかつ大量に印刷する場合値段を大きく削減することも可能です。しかし、カラー性能がやや劣っており、インクを使用しているためにじみも出やすいのでカラー印刷や写真印刷には向いていません。

対して、コピー機は値段はややかかってしまうものの、カラー性能やにじみのでにくさから写真の印刷や通常のプリントやポスターなどあらゆる用途として使用されているのです。

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鈴木健太

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