公開

無期雇用派遣と正社員の違いって?無期雇用派遣ならではのメリットやデメリットをご紹介!

通常の派遣社員とは異なり、契約の期限を特別設けない無期雇用派遣ですが、皆さんは正社員と無期雇用派遣の違いやメリットといった特徴をご存知ですか?今回は、一般の正社員と無期雇用派遣の違い及びそれぞれのメリット、デメリットについて徹底解説していきます。

無期雇用派遣と正社員の違いって?無期雇用派遣ならではのメリットやデメリットをご紹介!

目次

  1. 無期雇用派遣って一体何?
  2. 無期雇用派遣社員と正社員の違いは?
  3. 無期雇用派遣のメリット
  4. 無期雇用派遣のデメリット
  5. 無期雇用派遣社員と正社員まとめ

無期雇用派遣って一体何?

社会には雇用形態が様々ありますが、もちろんそれぞれ異なった特徴があり、それぞれが持つ利点と欠点も大きく異なってきます。皆さんは、そんな中の無期雇用派遣の特徴た正社員との違いはしっかりと理解できていますか?おそらく、言葉を見た感じ大きく異なるようにも思えるが、具体的な特徴の違いは詳しく説明できないという方もいるでしょう。

派遣社員は通常であれば、3年間が最大の契約期限となりますが、同じ派遣元で合計5年以上契約期間を過ぎた場合には、本人が希望すれば契約期間を特に設けず、事実上無期限の契約として転換されます。これによって契約期間が無期限となった派遣社員を「無期雇用派遣」と呼ぶのです。

今回は、多々ある雇用形態の中でも無期雇用派遣に焦点を当て、無期雇用派遣と正社員との違いについて詳しく説明していきます。

無期雇用派遣社員と正社員の違いは?

無期雇用派遣と正社員は、共に雇用が保証されて雇用が無期限となるという点では同じですが、実際に与えられる賞与及び手当、労働するにあたって課せられる条件が大きく異なってきます。

労働条件は、同じ派遣先で3年間以上働けないという制限がなくなる事項のみ変更され、それ以外の事項に関しては派遣社員として働いていた際の条件と同様に扱われます。ですので、今まで派遣社員として扱われていたが、無期雇用派遣になったから正社員として働けるというわけではないことをしっかりと理解しておいてください。

無期雇用派遣のメリット

それでは早速、雇用期間が無期限となる無期雇用派遣のメリットについて説明していきます。多少一般的な派遣社員と重複する点もありますが、正社員とは大きく異なる点が多々あるので、正社員の特徴と照らし合わせながら確認してみてください。

無期雇用派遣のメリット①正社員のように長期的に働き、キャリアを形成できる

無期雇用派遣は、派遣社員とは異なり、常時何らかのお仕事を与えてくれるので、正社員のように長期的に働く中で様々な経験を積んでいくことが可能となります。派遣社員でも、経験値を積むことはできますが、いかんせん常に仕事が与えられるというわけではないので、正社員や無期雇用派遣と比べると経験値はやや劣ってしまいます。

ですので、もし自分のキャリアに誇りを持ちたいのであれば、より幅広いキャリアを形成できる無期雇用派遣をおすすめします。

無期雇用派遣のメリット②雇用の保証

これは通常の派遣社員にも当てはまるメリットですが、派遣社員の中には派遣先との契約が終了した場合、その時点で収入源が途絶えてしまうため安定した収入を得られるというわけではありません。

一方、無期雇用派遣では、契約が終了した時点で収入が途絶えるいわゆる「登録型派遣」とは異なり、派遣元より雇用が保証されるので、登録型派遣のようにいきなり収入源がなくなることも、仕事がなくなるというリスクも抑えられるので、無期雇用派遣は登録型派遣よりも比較的安定した収入が得られるということが言えます。

無期雇用派遣のメリット③派遣期間制限を無効化できる

一般的な派遣社員は、法律上同じ派遣先で働けるのは3年という制限がかけられており、それを過ぎた場合には退職もしくは他の派遣先に移動しなければいけません。しかし、選択肢はこれだけではなく、3年が過ぎたあと本人が希望すれば同じ派遣先にてこれまで通り期限を無期限として定年退職まで働けるという選択も可能です。

期限を無期限として働く場合、先ほども説明したように「無期限派遣」として扱われ、企業から契約取り消しや派遣移動がない限りは同じ派遣先で同じ業務を担うことができます。

無期雇用派遣のメリット④研修制度が充実している

無期雇用派遣として派遣される派遣先は大抵は大手企業が多く、少しでもスキルを磨くため会社内で派遣社員に対して充実した研修制度を設けている会社がほとんどです。主に、資格講座の割引やパソコンのスキル講座、TOEIC講座など様々な研修制度があり、中でも事務業務に携わる場合は、全く事務に関するスキルや知識が身についていない未経験の社員を対象としているので、研修制度もかなり充実したものとなっています。

無期雇用派遣のデメリット

ここまで無期雇用派遣と正社員との違いや無期雇用派遣のメリットについて触れてきましたが、正社員との違いはなんとなく理解できてきましたか?当然ながら、無期雇用派遣も利点だけしかないというわけではなく、いくつか無期雇用派遣ならではの欠点というのあります。ここからは、そんな無期雇用派遣のデメリットについて説明していきます。

無期雇用派遣のデメリット①自由な期間を設けられにくい

無期雇用派遣社員は、これまでも説明した通り長期的に継続して働かなければいけないので、通常の派遣社員のように途中で長期的な休みを入れて休暇を楽しむという自由な時間を作るのが難しくなってきてしまいます。

雇用が保証され、通常の派遣社員よりも安定した収入を得ることができることは最大のメリットかもしれませんが、収入が安定するということはつまり、その分働く日数や時間が増えるので、こうした自由な時間を確保しづらくなってきてしまうのです。

無期雇用派遣のデメリット②正社員とは違い、派遣先の変更の可能性がある

無期雇用派遣であっても、正社員として扱われるわけではないので、必ずしも同じ業務を同じ場所で担うことになるとは限りません。無期雇用派遣は派遣社員として扱われますので、必要に応じて企業から他の会社への派遣が命じられることもあるので、ある程度新しい仕事や環境に適応する能力というのは備わっていた方が良いでしょう。

もちろん、自分で派遣先を勝手に決めることもできず、企業の考えで派遣先が決まるので、この点に関しても自由がなくなると言えますね。ですので、自由が制限されるのが嫌だという方には無期雇用派遣はあまりおすすめできません。

無期雇用派遣のデメリット③契約取り消しのリスク

当然ですが、企業そのものが不安定になってくると、正社員としては扱われない無期雇用派遣との契約を取り消す、いわばクビにするという可能性もあります。最近では、コロナの影響で派遣社員との契約を取り消すという企業も続出しており、それによって貧困に悩まされる方も多くいます。

このように、無期限かつ雇用を保証されているからといって、絶対にクビにされずに定年退職するまで雇われるというわけではなく、必要に応じて無期雇用派遣も契約を取り消すという手段を取られることもあるので、そのリスクを負うという覚悟を持っておくと良いでしょう。

無期雇用派遣のデメリット④正社員とのスキルの差に劣等感を抱いて退職するリスクあり

無期雇用派遣として扱われる方の多くは若手社員が多くかつ派遣先は中小企業やあまり名前の知られていない企業ではなく、ある程度の業績と資金を持った大手企業へと派遣されることが多いので、当然大手企業で働いている社員はみなハイスペックかつ高いスキルを持った社員が多いです。

若手社員ですと、まだまだスキルが乏しくスキルの高い集団の中に1人だけ低いスキルを持った自分がいると劣等感を抱いてしまう場合があります。いくらスキルを向上させやすい環境とはいえ、そのように感じてしまうのも無理ありませんね。

無期雇用派遣社員と正社員まとめ

さて、ここまで無期雇用派遣に関する基礎的な特徴等を説明してきましたが、正社員との違いや無期雇用派遣ならではの特徴はしっかりと理解できましたか?

一見、正社員と無期雇用派遣は似たようなものと思われてしまいがちですが、実際のところ、それぞれが持つ利点や欠点は大きく異なります。もし無期雇用派遣を検討しているのであれば、自分が目指している働き方とマッチしているかどうかを特徴を確認しながら考え、自分の理想的な働き方であれば無期雇用派遣として働いてみると良いでしょう。

生産性向上・働き方を変えるためのご相談なら「ビジスタント」

次へ

昨今の日本企業の課題である、生産性向上や働き方を変えるためのご相談は、大手企業を中心にこれまで70年以上サービス提供経験のある、ビジスタントまでご相談ください。

ビジスタントが選ばれる4つの理由

  1. ①大手企業向けに導入経験豊富
  2. ②経験豊富なアシスタントがサポート
  3. ③チームだから幅広い業務が対応可能
  4. ④専用システムで簡単依頼!履歴も残るからチーム内での共有も簡単
鈴木健太

この記事のライター

鈴木健太

この記事へコメントしてみる

※コメントは承認後に公開されます

関連記事

KPTとは?KPTをうまく進めるためのツールやコツをご紹介!

総務・人事

KPTとは?KPTをうまく進めるためのツールやコツをご紹介!

KPTというツールを導入して振り返りをしてみませんか? KPTとは他の振り返り手法・ツールとは異なり、前向きな振り返りができる手法。 慣れないうちはうまく行かないこともあるかもしれませんが、この記事では例えも交えてうまく進めるためのコツも紹介しています。

360度評価のメリット・デメリットとは?導入手順とポイントもあわせて解説

総務・人事

360度評価のメリット・デメリットとは?導入手順とポイントもあわせて解説

360度評価といえば「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」の著者である田中修治さんが取り入れたとして有名です。この記事では「360度評価のメリット・デメリットとは?導入手順とポイントもあわせて解説」を紹介しています。

相対評価と絶対評価の違いとは?人事に求められる評価も徹底解説

総務・人事

相対評価と絶対評価の違いとは?人事に求められる評価も徹底解説

社員を評価するといっても、どう社員を評価するかは置かれている環境や会社の業種などによって相対評価を行う企業や絶対評価を行う企業など評価の仕方は様々でしょう。今回は、会社にあった評価法を理解してもらうためにそんな絶対評価と相対評価の違いについて触れていきます。

 採用もクラウドで行う時代!iRecの特徴とは?

総務・人事

採用もクラウドで行う時代!iRecの特徴とは?

「コストを抑えつつ採用力を強化したい」とお考えの採用担当者の方におすすめなのが「iRec」。 iRecは専門知識がなくても自分たちだけで採用サイトの作成から運用まで行うことができるサービスです。 多くのメリットがあるのでこの記事を読んで検討してみませんか?

マネジメントとは?意味や業務内容を徹底解説

総務・人事

マネジメントとは?意味や業務内容を徹底解説

みなさんは「マネジメントの意味は?」と聞かれてすぐに答えることはできますか? マネジメントというと、普段は何気なくやってしまっている人が多いでしょう。というわけで今回の記事ではマネジメントの意味やそのやり方について説明していきましょう。

今さらきけない公休の意味とは?その他の休日との違いも徹底解説!

総務・人事

今さらきけない公休の意味とは?その他の休日との違いも徹底解説!

会社を休むといっても、その休み方には公休や有給など様々な休み方がありますが、皆さんはそれぞれの違いなど理解できていますか?今回は、そんな多々ある休み方の中でも公休に視点を当て、その意味とその他の休日の違いについて説明していきます。

社員の結束力アップ!チームビルディングにおすすめのゲーム20選

総務・人事

社員の結束力アップ!チームビルディングにおすすめのゲーム20選

関係性を高め、よりスキルを発揮できる環境を築くために必要なチームビルディングゲームですが、テキトーに実施すれば良いというわけではありません。今回は、チームビルディングゲームを実施する上で抑えておきたいポイントに加え、おすすめのゲームをご紹介していきます。

人事・経営者必読!障害者雇用に関する助成金制度を徹底解説

総務・人事

人事・経営者必読!障害者雇用に関する助成金制度を徹底解説

今回は障害者雇用の話です。障害者採用と聞くと「ちょっとハードル高いかな…」と思われるかもしれませんが、実は中小企業で障害者を2年雇用すると助成金120万円が貰えるのをご存知でしたか。この記事では、障害者雇用に関する助成金制度、について解説しています。

中間管理職って?知っておきたい3つの階層と具体的な仕事内容

総務・人事

中間管理職って?知っておきたい3つの階層と具体的な仕事内容

「中間管理職が活躍をしてくれない」「従業員が育たない」といった課題があるかもしれませんが、中間管理職に向いている従業員を昇格させるなどして解決できるかもしれません。 この記事では中間管理職の役割や仕事内容、育成するための方法について解説しています。

今更聞けない残業時間の上限は?規制を守らないと罰則はある?!

総務・人事

今更聞けない残業時間の上限は?規制を守らないと罰則はある?!

今回は残業時間の上限についてです。実は、36協定の特別条項であっても従業員に100時間を超える残業をさせると違法になるんです。この記事では残業時間の上限や罰則について解説しているので、ぜひ読んでみてください。経営者は要チェックです!

総務・人事の人気記事

人気記事ランキング

次へ
次へ