無期雇用派遣と正社員の違いって?無期雇用派遣ならではのメリットやデメリットをご紹介!
通常の派遣社員とは異なり、契約の期限を特別設けない無期雇用派遣ですが、皆さんは正社員と無期雇用派遣の違いやメリットといった特徴をご存知ですか?今回は、一般の正社員と無期雇用派遣の違い及びそれぞれのメリット、デメリットについて徹底解説していきます。
無期雇用派遣って一体何?
社会には雇用形態が様々ありますが、もちろんそれぞれ異なった特徴があり、それぞれが持つ利点と欠点も大きく異なってきます。皆さんは、そんな中の無期雇用派遣の特徴た正社員との違いはしっかりと理解できていますか?おそらく、言葉を見た感じ大きく異なるようにも思えるが、具体的な特徴の違いは詳しく説明できないという方もいるでしょう。
派遣社員は通常であれば、3年間が最大の契約期限となりますが、同じ派遣元で合計5年以上契約期間を過ぎた場合には、本人が希望すれば契約期間を特に設けず、事実上無期限の契約として転換されます。これによって契約期間が無期限となった派遣社員を「無期雇用派遣」と呼ぶのです。
今回は、多々ある雇用形態の中でも無期雇用派遣に焦点を当て、無期雇用派遣と正社員との違いについて詳しく説明していきます。
無期雇用派遣社員と正社員の違いは?
無期雇用派遣と正社員は、共に雇用が保証されて雇用が無期限となるという点では同じですが、実際に与えられる賞与及び手当、労働するにあたって課せられる条件が大きく異なってきます。
労働条件は、同じ派遣先で3年間以上働けないという制限がなくなる事項のみ変更され、それ以外の事項に関しては派遣社員として働いていた際の条件と同様に扱われます。ですので、今まで派遣社員として扱われていたが、無期雇用派遣になったから正社員として働けるというわけではないことをしっかりと理解しておいてください。
無期雇用派遣のメリット
それでは早速、雇用期間が無期限となる無期雇用派遣のメリットについて説明していきます。多少一般的な派遣社員と重複する点もありますが、正社員とは大きく異なる点が多々あるので、正社員の特徴と照らし合わせながら確認してみてください。
無期雇用派遣のメリット①正社員のように長期的に働き、キャリアを形成できる
無期雇用派遣は、派遣社員とは異なり、常時何らかのお仕事を与えてくれるので、正社員のように長期的に働く中で様々な経験を積んでいくことが可能となります。派遣社員でも、経験値を積むことはできますが、いかんせん常に仕事が与えられるというわけではないので、正社員や無期雇用派遣と比べると経験値はやや劣ってしまいます。
ですので、もし自分のキャリアに誇りを持ちたいのであれば、より幅広いキャリアを形成できる無期雇用派遣をおすすめします。
無期雇用派遣のメリット②雇用の保証
これは通常の派遣社員にも当てはまるメリットですが、派遣社員の中には派遣先との契約が終了した場合、その時点で収入源が途絶えてしまうため安定した収入を得られるというわけではありません。
一方、無期雇用派遣では、契約が終了した時点で収入が途絶えるいわゆる「登録型派遣」とは異なり、派遣元より雇用が保証されるので、登録型派遣のようにいきなり収入源がなくなることも、仕事がなくなるというリスクも抑えられるので、無期雇用派遣は登録型派遣よりも比較的安定した収入が得られるということが言えます。
無期雇用派遣のメリット③派遣期間制限を無効化できる
一般的な派遣社員は、法律上同じ派遣先で働けるのは3年という制限がかけられており、それを過ぎた場合には退職もしくは他の派遣先に移動しなければいけません。しかし、選択肢はこれだけではなく、3年が過ぎたあと本人が希望すれば同じ派遣先にてこれまで通り期限を無期限として定年退職まで働けるという選択も可能です。
期限を無期限として働く場合、先ほども説明したように「無期限派遣」として扱われ、企業から契約取り消しや派遣移動がない限りは同じ派遣先で同じ業務を担うことができます。
無期雇用派遣のメリット④研修制度が充実している
無期雇用派遣として派遣される派遣先は大抵は大手企業が多く、少しでもスキルを磨くため会社内で派遣社員に対して充実した研修制度を設けている会社がほとんどです。主に、資格講座の割引やパソコンのスキル講座、TOEIC講座など様々な研修制度があり、中でも事務業務に携わる場合は、全く事務に関するスキルや知識が身についていない未経験の社員を対象としているので、研修制度もかなり充実したものとなっています。
無期雇用派遣のデメリット
ここまで無期雇用派遣と正社員との違いや無期雇用派遣のメリットについて触れてきましたが、正社員との違いはなんとなく理解できてきましたか?当然ながら、無期雇用派遣も利点だけしかないというわけではなく、いくつか無期雇用派遣ならではの欠点というのあります。ここからは、そんな無期雇用派遣のデメリットについて説明していきます。
無期雇用派遣のデメリット①自由な期間を設けられにくい
無期雇用派遣社員は、これまでも説明した通り長期的に継続して働かなければいけないので、通常の派遣社員のように途中で長期的な休みを入れて休暇を楽しむという自由な時間を作るのが難しくなってきてしまいます。
雇用が保証され、通常の派遣社員よりも安定した収入を得ることができることは最大のメリットかもしれませんが、収入が安定するということはつまり、その分働く日数や時間が増えるので、こうした自由な時間を確保しづらくなってきてしまうのです。
無期雇用派遣のデメリット②正社員とは違い、派遣先の変更の可能性がある
無期雇用派遣であっても、正社員として扱われるわけではないので、必ずしも同じ業務を同じ場所で担うことになるとは限りません。無期雇用派遣は派遣社員として扱われますので、必要に応じて企業から他の会社への派遣が命じられることもあるので、ある程度新しい仕事や環境に適応する能力というのは備わっていた方が良いでしょう。
もちろん、自分で派遣先を勝手に決めることもできず、企業の考えで派遣先が決まるので、この点に関しても自由がなくなると言えますね。ですので、自由が制限されるのが嫌だという方には無期雇用派遣はあまりおすすめできません。
無期雇用派遣のデメリット③契約取り消しのリスク
当然ですが、企業そのものが不安定になってくると、正社員としては扱われない無期雇用派遣との契約を取り消す、いわばクビにするという可能性もあります。最近では、コロナの影響で派遣社員との契約を取り消すという企業も続出しており、それによって貧困に悩まされる方も多くいます。
このように、無期限かつ雇用を保証されているからといって、絶対にクビにされずに定年退職するまで雇われるというわけではなく、必要に応じて無期雇用派遣も契約を取り消すという手段を取られることもあるので、そのリスクを負うという覚悟を持っておくと良いでしょう。
無期雇用派遣のデメリット④正社員とのスキルの差に劣等感を抱いて退職するリスクあり
無期雇用派遣として扱われる方の多くは若手社員が多くかつ派遣先は中小企業やあまり名前の知られていない企業ではなく、ある程度の業績と資金を持った大手企業へと派遣されることが多いので、当然大手企業で働いている社員はみなハイスペックかつ高いスキルを持った社員が多いです。
若手社員ですと、まだまだスキルが乏しくスキルの高い集団の中に1人だけ低いスキルを持った自分がいると劣等感を抱いてしまう場合があります。いくらスキルを向上させやすい環境とはいえ、そのように感じてしまうのも無理ありませんね。
無期雇用派遣社員と正社員まとめ
さて、ここまで無期雇用派遣に関する基礎的な特徴等を説明してきましたが、正社員との違いや無期雇用派遣ならではの特徴はしっかりと理解できましたか?
一見、正社員と無期雇用派遣は似たようなものと思われてしまいがちですが、実際のところ、それぞれが持つ利点や欠点は大きく異なります。もし無期雇用派遣を検討しているのであれば、自分が目指している働き方とマッチしているかどうかを特徴を確認しながら考え、自分の理想的な働き方であれば無期雇用派遣として働いてみると良いでしょう。
この記事のライター
鈴木健太
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