コア業務とノンコア業務|コア業務に専念して生産性アップしよう
コア業務とノンコア業務の意味と違いとは。組織を運営していくにあたり、コア業務へリソースを費やしたいと思うのが経営者の考えでしょう。どのように切り分けアウトソーシングすべきか。業務と会社はどこがいいのか。ノンコア業務の切り分けと考え方、選び方を解説します。
コア業務とは?
コア業務とは、利益の向上に直接関わる業務のことを言います。コアの意味は直訳すると中核という意味ですから、企業にとって重要な役割であり、重要な業務を意味します。経営的観点からすれば、コア業務が上手くいっている会社は利益をしっかりと出しているといっても、過言ではないでしょう。
また、利益に直結するため、アウトソーシングしにくい業務という特徴があります。企業の利益を向上させるうえで必要且つ重要な業務ですから、責任の問題になってくるところでもありますので、コア業務を選別する際の特徴としても捉えておくといいでしょう。
ノンコア業務とは?
ノンコア業務とは、利益に直結するコア業務とは反対に、利益に直結しない業務になります。ノンコアですから、中核ではないという意味になります。簡単にいえば、人事総務などのサポートの役割を担う業務です。コア業務を進めていく中で、ノンコア業務のサポートは必須になりますから、コア業務でなくても組織を円滑に回すために必要不可欠な業務になります。
企業の発展にはコア業務に専念する必要がある
企業の発展には、中核を担う意味であるコア業務に専念する必要があるのは当然ですし、利益を出せなければ経営責任を問われます。では、何をコア業務とし、何をノンコア業務として切り分けて組織運営を行うのか、コア業務に専念するといっても切り分けられなければ意味がありませんので、切り分けやアウトソーシングについて説明をしていきます。
コア業務とノンコア業務を切り分ける
前述したように、コア業は「利益に直結する業務」であり、ノンコア業務は「利益に直結しない業務」であることから、そこを起点に切り分けを行う必要があります。
また、ノンコア業務はコア業務に比べて専門性が低く、既に業務が定型化されている又は定型化しやすい業務であると考えられていますので、利益に直結せず且つ定型化しやすい業務ということがわかりますし、管理部門やバックオフィス業務であるということがイメージできます。
よって、ノンコア業務をシステム化し効率を向上させることに成功すれば、コア業務に人員や専門性の高いリソースを充てることができ、さらにはノンコア業務のサポートのもとで、コア業務への投資や戦略策定から達成までのKPI及びKGIなどの設定を密に決定することができ、コア業務の飛躍的向上が可能になります。
ノンコア業務はアウトソーシングする
ノンコア業務をアウトソーシングすることで定型化し、且つシステムの連動を加えることにより、様々な相乗効果が得られますが、ノンコア業務と言っても自社にWEB専門性のある人材がいない場合や、SEOの知識やデザインのスキルがある人材がいない場合もあるかと思います。
その場合は、ホームページ制作やマーケティング部門をアウトソーシングするという選択肢も出てくるかと思いますので、その場合は、コア業務にかかってくるため、慎重な切り分けや判断が必要となります。
- データ入力などのデータ処理
- 給与計算
- 在庫管理
- 受発注業務
- 配送などの雑用
- 研修業務や資料作成
- カスタマーサポート業務
- コールセンター
- ホームページ制作
上記のような業務が、ノンコア業務としては業種関係なく挙げられますし、業務の定型化とアウトソーシングをするうえでハードルは高くありませんので、すぐにでも着手できるでしょう。
おすすめのアウトソーシング会社
アウトソーシング会社①ソーシャルリンクス株式会社
- 管理部門の人件費やシステム保守などのコストを最大50%削減
- 人的リソースをコア業務へ充てることが可能
コストセンターと言われる場合もあるほど、コストのかかるノンコア業務と考えられている人事・経理・法務・総務などのバックオフィス機能のコストを最大50%カットすることによって、利益に寄与する提案を行っている会社です。
必要不可欠な管理部門を委託することで、削減したコストやリソースをコア業務へ回すことが可能になります。
アウトソーシング会社②株式会社JOE
- 約50年の人事や給与業務の実績がある
- さくら情報システムのグループ会社
ITO(アイティーシステムアウトソーシングサービス)とBPO(人事給与システムアウトソーシング)という二つのサービスを売りにしており、在籍者は人事給与システムのエキスパートですから、トータルサポートに強い会社です。
人事や給与業務の実績が50年となると、実績での信頼がおける企業になります。クラウドシステムを用いたアウトソーシングも行い、老舗ながらも時代にしっかり乗れていて、給与計算業務で毎月1,000社の業務を受託しています。また、大阪ガスとSMBCのグループ会社というところもネームバリューで信頼を得ている企業でしょう。
アウトソーシング会社③株式会社トライアンフ
- 3,000社以上の業務実績と90%以上のリピート率は信頼
- 実際の現場を見たうえで、ワンストップソリューションの提案を行う
ワンストップソリューション。これが強みでしょう。アウトソーシングや業務のみを行うのではなく、実際に現場に入って戦略立案や課題解決を行い、フローのワンストップソリューションの提案をしています。顧客のリピート率が信頼性だと思いますが、顧客のパートナーとして二人三脚で寄り添う対応や、顧客に応じたオーダーメイドの提案が好評です。
アウトソーシングする際の注意点
一概にノンコア業務をアウトソーシングすると言っても個人情報や企業情報、権利関係などに注意点がありますし、ノンコア業務として切り分ける基準は企業によっても大きく異なる場合がありますので、自社のケースと比較し、選定をしてみましょう。
例えばBPOに適しているモデルケースと考えられている「コールセンター」ですが、コールセンターは個人情報を多く取り扱いますので、プライバシーマークを取得している安心できる企業に外注する必要があります。
コールセンターは、大手企業でもどこにコールセンターがあるのか、地域は開示していても正式な住所は開示せず運営しています。それは個人情報を取り扱う立場としてのリスクヘッジのために行われています。
万が一、個人情報の流出があった場合、外注しているとはいえ責任はありますし、企業価値、企業の信頼が低下してしまうということは覚悟しておく必要があります。
コア業務とノンコア業務まとめ
業務をアウトソーシングするにあたり、経営陣が気にするのは当然コストでしょう。今や多くのアウトソーシング企業がある中で、各社の特徴を掴み、自社の課題に合った会社を選ぶことをお勧め致します。また、費用の見積もりを数社取ることで比較ができますので、何社か見積もりを取りましょう。
自社の必要な個所に応じて、コア業務とノンコア業務の切り分けと、アウトソーシング会社の選定をし、専門性の高いリソースをコア業務に集中させることで企業の売り上げ・利益が向上し、さらなるサービスがうまれてくることと思います。組織マネージメントや方向性を絞ることで、より一層企業価値が高まることでしょう。
この記事のライター
Ryokin
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