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企業の就業規則とは?書き方とテンプレートサイト5選

職場での労働条件といったルールである就業規則。必要項目の確認や項目の記入など面倒な作業がありますが、テンプレートを活用すれば一気に作業も簡単になります。ここでは、そんな作業効率をアップできる就業規則のテンプレートを掲示したサイトをいくつかご紹介していきます。

企業の就業規則とは?書き方とテンプレートサイト5選

目次

  1. 就業規則とは?
  2. 就業規則のメリットとデメリット
  3. 就業規則の書き方
  4. 就業規則のテンプレートサイト5選
  5. 就業規則のテンプレートまとめ

就業規則とは?

就業規則とは、中小企業や大企業問わず労働する際の行為規則や給与等に関する労働条件が書き連ねられたルールブックスのことです。2020年になった今でも就業規則は一般企業のみならず、歯科医院や建設業、大企業、中小企業問わず10人以上従業員を雇っている企業は必ず作成しなければいけない重要なものとなっております。

また、就業規則があることであらゆるトラブルにも適切に対応することができるようになるため、結果的に会社そのものを守ることができるようになるのです。

就業規則のメリットとデメリット

就業規則のメリット

就業規則のメリット①トラブルに適切に対応できる

就業規則では、様々な場合における対応等が記載されており、万が一社内及び社外でトラブル等が発生したとしても、就業規則に沿った適切な対応を迅速にすることができるのです。つまり、就業規則は会社を守る役割をも果たしているということになります。

また、これにより社内で働いている労働者自身も安心して職場で働けるという効果も同時に得ることができるのです。

就業規則のメリット②職場環境が良好となる

就業規則を設けることで、当然そこで働いている従業員は規則に反した行動等は避けるようになり、規則に敏感となります。そのため、あらゆるトラブルを防止することができ、職場関係も同時に良好なものとなりやすくなります。労働者が働きやすい職場を提供することも、売り上げを上げる策でもあるので、実際に作成する際は職場環境にも目を通しておくと良いでしょう。

就業規則のデメリット

就業規則のデメリット①ミスマッチが起こる可能性

一方、就業規則を設けるデメリットとして最初に挙げられるのがミスマッチの可能性です。ここでいうミスマッチとは、社長などが就業規則をする際、自分の理想等を投影されると思われますが、実際に作成した後の環境が理想と異なってしまうケースもあるのです。

というのも、社長が思い描いて作成した就業規則は、全ての人が社長の理想とする思考になるとは限りません。こうしたミスマッチも事前に頭の片隅にでも入れておくと良いかもしれません。

就業規則のデメリット②柔軟な行動ができなくなる

就業規則は、社長が命じるルールを代わりに明記したもの。つまり、社長のケースバイケースの思考ではなく、絶対的なルールとして明記されてしまうのです。今まであらゆるトラブルに対して社長のその場にあった適切な思考も、就業規則を設けてしまえばそのようなケースバイケースな思考ができなくなってしまうのです。

就業規則の書き方

就業規則の書き方①労働時間

就業規則を作成するにあたって、2020年になった今でも必ず記載しなければいけない項目が3つあります。そのうちの1つが労働時間に関する項目です。この項目では、会社が始まる時間や終わる時間、休憩時間、休日などが記載されます。

必須項目だけあって、かなり重要な項目となりますので、誤字脱字などといったケアレスミスがないよう十分注意しながら作成してください。なお、この3つの必須項目がなければ書類自体受け付けてもらえないので、漏れのないよう入念に確認すると良いでしょう。

就業規則の書き方②給与関係

続いては給与に関する項目です。この項目では、給与やその計算だけでなく、給与の支払い方法や支払いをされる期間、それぞれの昇給に関する内容が記入されます。

また、場合によってはこれ以外に火災補償や費用負担、退職手当等を記載するケースもありますが、特に該当する事項がない場合は必須ではありませんのでカットしても特に問題はありません。

就業規則の書き方③退職

就業規則の最後の必須項目では、退職に関する内容を記入します。ここでは、解雇する理由や退職にあたっての手続きなどが記載されます。

歯科医院や一般企業であれば特に問題ありませんが、建設業やIT系の業種であれば労働する時間がアンバランスなものとなってしまいがちですので、歯科医院や一般企業以外の建設業やIT系といったアンバランスな労働時間の業種は特に労働時間に関する項目を重点的に定めると良いでしょう。

就業規則のテンプレートサイト5選

就業規則のテンプレートサイト①biz ocean

ビズオーシャンでは、就業規則に関する簡易的なテンプレートが多々掲示されており、テンプレートの掲示数ではテンプレートサイトの中でもかなり多いサイトとなっております。また、ファイル形式もwordだけでなく、excel形式のものも用意されているので、excelで作成したいという方は是非ダウンロードしてみてください。

サイトを確認

就業規則のテンプレートサイト②roumu.com

こちらのサイトでは、建設業や歯科医院、製造業、中小企業問わず正社員すべてに共通する就業規則テンプレートやパートタイマー用のテンプレートまで掲示されております。なお、こちらも無料でダウンロードすることができ、特に会員登録することなく利用することができます。

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就業規則のテンプレートサイト③厚生労働省

こちらのサイトは厚生労働省が直接記載されており、全体版から分割版まで細かくテンプレートを用意してくれます。また、他のサイトと同様に無料でダウンロードすることができ、厚生労働省が掲載しているものですので信頼性も十分にあります。

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就業規則のテンプレートサイト④ひな形ジャーナル

こちらのサイトでは就業規則に関するテンプレートは1つのみですが、ファイル形式はwordとページズが用意されており、デザインはいたってシンプルかつ簡易的なものとなっております。ただ、無料でダウンロードできるものの無料会員登録が必要となるので事前に登録を済ませておくと良いです。

サイトを確認

就業規則のテンプレートサイト⑤一般社団法人生野産業会

パートタイマーに関する就業規則が載せられており、デザインは白を基準としたシンプルなテンプレートが用意されております。簡易的とは言えないものの、必要項目はすべて記入されており、2020年になった今でも十分に活用できるテンプレートとなっております。

サイトを確認

就業規則のテンプレートまとめ

就業規則に関してしっかりと理解を深めることはできましたか?就業規則は古くから現在の2020年まで歯科医院や建設業、大企業や中小企業問わず常に従業員が10人以上いる企業であれば必ず作成しなければなりません。

おそらく、書き方までは理解できたが、実際に自分で作成できるか不安だという方もいるはず。そんな方は簡易的なものでも構いませんので、無料のテンプレートを活用して作成してみると効率よくかつ簡単に作成することができます。

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鈴木健太

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