今更聞けない!コンセプトシートって一体何?実際に使えるテンプレートもご紹介
「コンセプトシートとはなに?」と思われるかもしれませんが、「企画書」と同じようなものと考えてもらって構いません。 この記事ではコンセプトシートの基礎知識の解説と無料ダウンロードできるテンプレートを用意していますのでご活用ください。
目次
コンセプトシートの意味とは
「コンセプトシート」というとあまりなじみがないかもしれませんが、要は「企画書」のようなものと考えてください。
「企画全体で一貫した考え・価値観」を「コンセプト」といいますが、コンセプトを守るためにコンセプトシートが活躍します。
コンセプトシートの役割とは
コンセプトシートを作成することで得られるメリット・意味にはどういったものがあるのでしょうか?
例えば、企画を考えているとありがちなのが
- 企画を進めるにつれてコンセプトからずれていく
- 想定していたターゲット層から離れていく
- 企画がなかなか進まない
というもの。
しかし、コンセプトシートに従って企画を考えていくことでコンセプトや想定しているターゲット層を守ることができます。
頭の中だけで考えていたことを、視覚情報として言語化することは記載してきた内容を振り返りやすくなります。
それだけでなく、自分の頭の中を整理したりコンセプトシートを見せることで、社内外の人と構想を共有・意見交換ができます。
相手も仕事で忙しいことが多いため、正式に説明する前にデータや資料としてコンセプトシートを送り目を通してもらいます。
あらかじめコンセプトシートの内容が頭に入っているので、疑問点や改善点といった意見を伝えやすくなり、時間を効率的に利用します。
コンセプトシートの構成
コンセプトシートの構成は、企画を考える人や企業、企画ステップ・段階によって変わってくると思います。
このことから、コンセプトシートを構成する項目は画一的にできませんが、あくまでも一例として記載項目を紹介していきます。
必要な項目が抜けていると意味がありませんし、初期の段階から企画を詰めすぎても変更があったりするのでムダなことが多いです。
「自分の頭の中を整理して」「頭の中で整理した情報を相手に伝える」ためにコンセプトシートを作成します。
まずは、必要最低限の情報だけをまとめてみませんか?
コンセプトシートの構成①企画意図
その企画を必要とするのか理由を記載します。
企画意図に納得させることができなければ、周りの人間やお金を動かすことができないので、根拠となるデータ・資料もあったほうがいいでしょう。
コンセプトシートの構成②ターゲット
どういった人たちをターゲットに想定しているのか記載します。
コンセプトシートの構成③訴求内容
ターゲットにどうやって、どんなものを提供していくのか記載していきます。
コンセプトシートの構成④想定予算額
どの程度の予算を必要とするのかも企画を進める上で求められます。
コンセプトシートの構成⑤スケジュール
本格的に動くのはいつからか。
そして、いつから販売・イベントを開催するのかなどの大まかな日程を記載します。
コンセプトシートの文例
これらの情報をまとめて実際にコンセプトシートを作成すると、どういったものになるのでしょうか?
コンセプトシートの文例①企画意図
- 当社には40~50代男性をメインターゲットにしたサービスがない
- 40~50代は20~30代と比較してもウェブからビジネス情報を集める比率がほぼ変わらない
- 40~50代男性向けのウェブサイトを運営し新たな収入源とする
コンセプトシートの文例②ターゲット
- 40~50代男性
- 自己成長のためにウェブでビジネス情報を収集する前向きなビジネスマン
- 公私が忙しく短時間できるインプットを望んでいる
コンセプトシートの文例③訴求内容
- 通勤バス・電車でインプットできるメディアの立ち上げ
- スキマ時間内で集中できるように、10分以内で活用できるビジネス情報・ノウハウを紹介
コンセプトシートの文例④予算
- メディア制作費:50万円
- 1記事につき1万円の予算(広告によって収益化を目指す)
コンセプトシートの文例⑤スケジュール
- 7/16:コンセプト・企画内定
- 7/20:コンセプト・企画の最終決定
- 7/25:ウェブサイトおよび記事の発注
- 8/15:ウェブデザインおよび記事の初稿チェック
- 8/20:ウェブデザインおよび記事の修正完了
- 9/1:正式公開
ワードで使える無料のコンセプトシートテンプレート
こちらには無料でダウンロードできるワード形式のコンセプトシートのテンプレートを用意させてもらいました。
ほかのサイトにも無料でダウンロードできるテンプレートはありますが、会員登録が必要だったりと情報流出が怖かったり、手間がかかります。
この記事ではGoogleドライブからテンプレートのダウンロードが可能なので、Googleアカウントさえあれば会員登録不要ですぐに利用可。
ダウンロード後はご自由に編集していただいて構いませんので、ぜひご活用ください。
ワードで使える無料のコンセプトシートテンプレート①
情報量を多く記載でき、どこにどういった情報が記載されているのか見つけやすい、表形式のコンセプトシートテンプレートです。
新規出店を目的とした記載項目ですが、新しいプロジェクトなどのコンセプトをまとめるときにも応用できるはずです。
ワードで使える無料のコンセプトシートテンプレート②
「ワードで使える無料のコンセプトシートテンプレート①」に比べると、情報量が少ないですが、その分必要な項目だけを記載できます。
シンプルに概要だけを社内外の人に伝えたいときにご活用ください。
ワードで使える無料のコンセプトシートテンプレート③
「ワードで使える無料のコンセプトシートテンプレート②」と同じような構成のテンプレートです。
エクセルで使える無料のコンセプトシートテンプレート
こちらには無料でダウンロードできるエクセル形式のコンセプトシートのテンプレートを用意させてもらいました。
先ほどと同じように会員登録不要ですぐに利用でき、ご自由に編集していただいて構いませんので、ぜひご活用ください。
エクセルで使える無料のコンセプトシートテンプレート①
「ワードで使える無料のコンセプトシートテンプレート①」と同じように表形式で作成できます。
エクセルだからこそ、ワードのものよりも視認性が高いテンプレートといえます。
エクセルで使える無料のコンセプトシートテンプレート②
いままで紹介してきたコンセプトシートテンプレートの中で、最も詳細に作成できるテンプレートです。
企画の名称やコンセプトだけでなく、複数のターゲット層や販売ルート、社内外向けのプロモーション、月別の目標値も設定できます。
上4つのコンセプトシートはあくまでも構想段階での概要程度に、「エクセルで使える無料のコンセプトシートテンプレート②」では終盤・販売直前向けに活用するといいかもしれません。
コンセプトシートまとめ
コンセプトシートを作成する意味や構成、文例を紹介してきたあと、無料でダウンロードできるテンプレートを用意させてもらいました。
あまりなじみのないコンセプトシートですが、企画書と考えると身近に感じ、苦手意識が払拭されるのではないでしょうか?
文例も紹介しましたので、参考にしてご活用ください。
この記事のライター
U11
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。