ケース別に使える!無料の借用書テンプレート5選
トラブルを回避するために作成する借用書。安心感が違います。いざというときのために、テンプレートを準備しておいてもいいかもしれません。この記事では借用書の記載項目とテンプレートを紹介しているので、お好きなデザインをダウンロードしてみてください。
借用書とは?
借用書とは何かを貸し借りしたときに作成する書類のことです。
たとえば、お金を誰かに貸したとき。または所有物を借りたときに作成します。
なぜ借用書が必要なのか?
それは貸し借りでのトラブルが多いからです。
トラブルにはいろんな原因がありますが、ひとつには記憶違いによるトラブルが考えられます。
人の記憶は曖昧で、時間が経つと記憶が薄れてしまいます。
心理学者のヘルマン・エビングハウスの忘却曲線によると、20分後には42%を忘れ1日経過すると74%を忘れるとのこと。
または最初から騙すつもりで貸し借りするケースも考えられます。
トラブルを未然に防ぐために作成する借用書は、お金や物の貸し借りを証明する必要があるため、法的な効力が働くよう丁寧に記載しましょう。
借す物で書類の呼び方や種類が変わります。
たとえば、 金銭借用証書、物品借用書、金銭消費貸借契約証書などです。
「いつ」「誰が」「誰に」「何を」「いつまでに」「どういった条件」で返済するのかを記載し署名捺印します。
借用書の記載項目
借用書にはさまざまな種類がありますが、この記事では一般的な借用書である金銭借用証書について紹介していきます。
借用書の記載項目①証書名
タイトルをつけます。
契約書でも申請書でも書類にはタイトルがあります。
たとえば、金銭借用証書、物品借用書、金銭消費貸借契約証書など。
借用書の記載項目②貸主の氏名
貸主の氏名を記載します。
誤字脱字がないか十分にチェックしましょう。
もし氏名が間違っていると、法的な効力を問われる場合があります。
借用書が完成した際は、貸主と借主の双方が確認し合うといいかもしれません。
借用書の記載項目③金額
借りた、もしくは貸した金額を記載しましょう。
お金以外のモノを貸し借りする場合は、そのモノの正式な名称を記載します。
ここも氏名と同様に入念にチェックしておきたい箇所です。
借用書の記載項目④借用の事実
たとえば「上記金額を次の約定により借用し、受領いたしました。」と記載します。
他のパターンとして「私は貴殿より上記金額を借用いたしました。」や「私は下記の物品を借り入れました」などでもOKです。
借用の事実がわかりやすいように記載しましょう。
借用書の記載項目⑤利息(無利子なら省略可)
無利子なら省略OKです。
無利子での貸し借りなら不要ですが、利息があれば記載します。
借用書を作成するときは、貸し借りの金額が大きい場合がほとんどです。
なので無利子というケースはほとんどないかもしれませんが…。
借用書の記載項目⑥返済金額と返済方法(分割の取り決め)
返済金額と返済方法(分割の取り決め)があれば記載します。
たとえば分割で毎月〇〇円ずつ、もしくは分割で半年ごとに○○個ずつ返済しますというふうに。
借用書の記載項目➆で詳しく解説していますが、期限だけ決めて返済金額と返済方法の取り決めは特にないという場合も多いので、貸主と借主が話し合って決めるとよさそうです。
借用書の記載項目➆返済期限
返済期限を記載します。
たとえば「令和○○年○○月○○日までに返済いたします。」みたいに期限を明確にしておくと、後々のトラブルを回避することができます。
借用書の記載項目⑧支払い遅延に関する条件
トラブルを回避するのが借用書の役目です。
支払い遅延に関する条件を決めておくと、「支払期限過ぎたけど、もう少し待ってもらえませんか?」という場合でも揉めません。
「待つけど、支払い遅延の取り決めがあるから忘れないでね」と双方にとってメリットが得られます。
借用書の記載項目⑨連帯保証
連帯保証人を立てた場合は記載しておきましょう。
連帯保証人とは、借主に代わって支払いをする人のことです。
たとえばアパートの家賃を滞納した場合。
もし親が連帯保証人であれば、大家さんは親に対して「滞納分を支払ってくださいね」と家賃を請求できます。
一般的に、金額が大きくなればなるほど連帯保証人が求められます。
借用書の記載項目⑩証書記載日
証書を作成した生年月日を記載します。
和暦と西暦どっちでもいいの?と思われる方がいますが、どちらでもかまいません。
ただし重要な書類は、令和○○年○○月○○日のような和暦が多いです。
借用書の記載項目⑪借主氏名、住所、捺印
借主の氏名と住所を記載して捺印します。
貸主の氏名と金額だけでなく、借主の氏名なども間違いがないかしっかり確認しましょう。
借用書を作ったものの、誤字脱字で法的な効力が認められず、権利を主張できないでは悲しすぎますよね。
借用書の記載項目⑫連帯保証人氏名、住所、捺印
連帯保証人の氏名と住所を記載して捺印するのも忘れずに。
借主が消息を絶った場合、連帯保証人に「貸したお金を返してくれ」と請求することができます。
そうしたときに借用書に連帯保証人になった事実を記載しておけば、スムーズに取り立てることができます。
ワードで使える無料の借用書テンプレート
ワードで使える借用書のテンプレートを3つご用意しているので、お好きなものを選んでみてください。
ワードで使える無料の借用書テンプレート①物品借用書word1
ワードで使える無料の借用書テンプレート②借用書word2
ワードで使える無料の借用書テンプレート③借用書word3
エクセルで使える無料の借用書テンプレート
エクセルの方が使い慣れているという方のために、エクセルで使える借用書を2つ紹介します。
エクセルで使える無料の借用書テンプレート①物品借用書エクセル1
エクセルで使える無料の借用書テンプレート②借用書エクセル2
借用書のテンプレートまとめ
借用書の記載項目とテンプレートを紹介しましたがいかがでしたか。
お金や物の貸し借りでは揉めることが少なくないので、トラブル回避のために借用書を作成することをおすすめします。
この記事が借用書作成の一助になれば幸いです。
この記事のライター
松田佳祐
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