POSシステムとは?仕組みや機能を徹底解説
この記事では「POSシステムの導入をしたい」という方に向けて、POSシステムとはどういったものか構成図を交えて紹介してます。 コストが高いというデメリットもありますが、スマートデバイス型のPOSシステムならコストを抑えて運用できますので、おすすめです。
目次
POSシステムとは?
「POSシステム」を簡単に言うと、レジ端末で使われる仕組みのこと。
商品を販売したデータを記録、分析したり、商品情報をデータベース化したり、会計などの金額を正しく計算したりする仕組み・システムを指します。
この記事では「新しく会社にPOSシステムを導入したい」という会社に向けて、仕組みや機能などの紹介をしていきます。
POSシステムの仕組みとは?何ができる?
いつもコンビニやスーパーでなんとなくレジを通してもらっているけど、具体的にどんなことをしているのかよくわからない・・・という人も多いそう。
コンビニなどのチェーン店を例にPOSシステムの例を構造図を交えて具体的に解説していきます。
POSシステムの仕組み
会計時に商品をPOSレジ(POSシステムが組み込まれたレジ)でバーコードを読み取ると、情報がストアPCに送信されます。
ストアPCからその商品名や価格などがレジに表示され、ストアPCに売上データが記録されます。
売上データはストアPCからPOSサーバーやコンビニ本部の基幹システムにも送信・シェアされ、情報を元に発注や分析にかけられます。
下の画像は構成図はPOSシステムのイメージ図です。
次にPOSシステムの機能面について重点的にみていきます。
POSシステムの機能①会計機能
売上の登録や釣り銭の計算などの販売をする上で不可欠な機能が多いです。
そんな機能の中でも売上ジャーナルを使うと管理業務が楽になります。
本来であれば、会社は売上ジャーナルを7年以上保管することが義務付けられているのですが、POSシステムに保存された電子データでも代用することができます。
POSシステムの機能②商品管理機能
商品管理機能は商品情報や在庫の管理、発注をするのに活用されます。
コンビニやスーパーのように商品数が多い会社にとって、もはやこの機能がなければ仕事が成り立たないと言ってもいいかもしれません。
ただし、スマートデバイス型のPOSシステムは簡易的な商品管理にとどまっていることが多いので注意が必要です。
POSシステムの機能③顧客管理機能
飲食店でスタッフが持っていることが多い端末もハンディターミナル型のPOSシステムであることが一般的。
担当者が顧客の注文や性別や年代などの情報を登録できる機能です。
会社で導入しているポイントカードがあれば、効率的に顧客管理が行え、マーケティングをはじめとした経営戦略に活かすことが可能です。
代表的なPOSシステムの種類
コンビニにあるような大規模なPOSシステムからハンディータイプのもの、スマホやタブレットにアプリをインストールするものまで多くの種類があります。
ここではそういったPOSシステム4つを紹介させてもらいます。
POSシステムの種類①ターミナル型POS
商品を置くことできる大型なものから、小さいテーブルにおけるようなものまでラインナップされています。
専用機だけあって、操作性や機能性、周辺機器の充実さが特徴です。
端末代や老朽化した端末の入れ替えなどコストが高く、二桁以上の店舗を有する会社におすすめしています。
POSシステムの種類②パソコンPOS
一般的なパソコンに周辺機器を接続し、POSシステムをインストールしたタイプです。
POS以外の用途としても使うことができ、データを本部とシェアしたり、従業員教育に使用したりと多彩に活用できます。
POSシステムの種類③ハンディターミナル型POS
スーパーや飲食店などで主に利用されています。
小型で携行性に優れているので、あちこちで注文や在庫管理等ができます。
スペースが狭い店舗でPOSレジとして活用する例も。
POSシステムの種類④スマートデバイス型POS
スマートフォンやタブレットに専用アプリをインストールすることで利用できます。
データはクラウドに保存されるので、インターネット環境は必須ですが、コストを抑えたい個人店や数店舗だけの小規模事業者から支持されています。
POSシステムにはそれぞれ特徴があるので、自分たちの会社に適したシステムを選びたいですね。
POSシステムを導入するメリット
こうした多彩な機能を持つPOSシステムですが、導入することでどういったメリットがるのでしょうか?
具体的に解説していきます。
POSシステムを導入するメリット①人件費の削減およびストレスのない買い物を提供
いままで人が手計算していたものをPOSシステムに任せることで、正確性と速さを確保。
会計をスムーズに行うことで、レジの待ち時間とスタッフを削ることができ、顧客もストレスなく買い物を楽しめるでしょう。
POSシステムを導入するメリット②データが記録される
コンビニなどが時間帯や性別、天候などの情報を元にどういった商品が売れているのか分析できます。
これにより、売れない商品を減らし、売れ筋商品に絞って店頭に陳列も可能に。
POSシステムを導入する1番のデメリットはコストの高さ
一方ででPOSシステムにもデメリットがあります。
やはり導入コストの高さは見逃せません。
便利な半面、ターミナル型POSシステムでは1台50万円以上することも・・・。
しかし、スマートデバイス型のPOSシステムが出現し、低コストで導入できるため、小規模事業者に対するデメリットは解決しつつあります。
おすすめのPOSシステムサービス
これまでのことを踏まえて、POSシステムのサービスを紹介させてもらいます。
POSシステムサービス①東芝テックのターミナルPOSシステム
東芝テックのPOSシステムのシェアをご存知ですか?
日本でのシェアは約50%、海外でも25%のシェアを誇るので、POSシステム業界に大きな影響力を持っています。
飲食店や量販店、ホームセンターなど数多くの業態に対応したPOSシステムを提供しており、東芝テックを選んでおけば間違いないとまで言われています。
主力はターミナルPOSのようですが、セルフレジや電子レシートサービスの「スマートレシート」も展開しているので、ご希望のシステムが見つかるかも?
POSシステムサービス②PCPOS
オービタスター株式会社のパソコンPOSの特徴は利用環境を選ばない設計と自由な環境で使用できること。
さまざまなデータベースに対応しているので、導入したい環境に合わせた設定だけでなく、クラウド化することも、ローカルで複数台のPOSレジ運用もできます。
OSに関係なくインストールできますし、周辺機器も充実しています。
複数のパソコンPOS運用構成図(オービタスター株式会社HP画像を加工)
POSシステムサービス③スクエアPOSレジ
スマートデバイス型のPOSレジはどちらかというとiPhoneやiPadのみに対応した物が多いですが、スクエアPOSレジはAndroidでも使用することができます。
インターネット環境が必須ですが、一般的なレジ機能が決済手数料だけで使うことができ、レシートの印刷機などの周辺機器は必要なものだけを購入するので、コストも抑えることができます。
POSシステムまとめ
この記事では「新しくPOSシステムを導入したい」と言う会社に向けて書かせてもらいました。
POSシステムの構成図を交えて仕組みやメリット・デメリットのほか、最終的にPOSシステムのサービスを紹介しました。
大規模なPOSシステムではコストが課題ですが、スマートデバイス型のPOSシステムは低コストで運用できます。
この記事のライター
U11
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