QRコード決済とは?導入のメリットと主要サービスを徹底比較
QRコード決済を導入してますか? 現金決済と比較してキャッシュレス決済をすることでお得に買物ができる、感染症対策になると評判で2020年にかなり普及しました。 この記事では最新の主要なQRコード決済サービスを5つ比較しており、これを機に検討してみませんか?
QRコード決済とは?
2019年の消費増税による負担を減らすために始まったキャッシュレス・ポイント還元事業。
キャッシュレスで支払うと最大で5%の還元率が適用されるので、これを機にキャッシュレス決済を導入したという企業も多いのではないでしょうか?
しかし、2020年になってもどうやって始めたらいいのかよくわからないという方に向けて導入しやすいQRコード決済導入について最新状況を解説させてもらいます。
そもそもQRコード決済とは「QRコード」やバーコードを読み取ることで行われる決済方法です。
QRコードは店舗の情報やお客さんの情報と結びついているので、読み取ることで決済が完了します。
QRコード決済導入のメリット
QRコード決済のメリット①決済がスムーズに完了する
現金のやり取りが不要で、カード決済のように暗証番号を入力する必要もありません。
スムーズに決済を完了させることができるので、レジの待ち時間を減らすことができます。
QRコード決済のメリット②客層の拡大
店舗側でクーポンを配信したりできますし、キャッシュレス・ポイント還元事業による還元率が大きく、消費増税前よりもお得に買い物できるとあって、消費者はキャッシュレス対応店舗を積極的に利用します。
そうした点から客層を拡大させることができます。
ただし、2020年の6月で制度が終了するので注意が必要です。
QRコード決済のメリット③現金管理の必要性が減る
現金取引を減らすことによって釣り銭の追加などの作業を減らすことができます。
なかなか厳しいようですが、すべての取引をキャッシュレスにすればレジ締めや現金チェックといった仕事をまったく無くすことができます。
QRコード決済のメリット④インバウンドに対応できる
外国人旅行者に多い中国でキャッシュレス支払いが進んでいます。
中国人に人気のAlipayなどを導入すればインバウンド効果が見込めます。
QRコード決済のメリット⑤初期費用が低い
QRコード決済はクレジットカード決済に比べて初期費用を抑えることができます。
これは専用端末が必要なことが多いクレジットカード決済に対して、QRコード決済ならスマホやタブレットで決済をすることができるから。
といってもSquareのような最新のクレジットカード決済サービスでは、スマホやタブレットでカード決済を行えるようになってきているので、要チェックです。
QRコード決済のメリット⑥履歴のチェックおよび会計ソフトとの連携
店舗用のQRコード決済アプリを開くと売上データが記録され、売上状況の分析ができます。
それだけでなく、会計ソフトと連携すると売上データが会計ソフトに取り込めることもあるので、経理作業の軽減にもつながります。
QRコード決済の導入手順
QRコード決済を導入するためにはどうしたらいいのでしょうか?
QRコード決済の導入手順①導入するQRコード決済を決める
既存のお客さんやこれからターゲットにしたい客層を想定したり、手数料や入金サイクルなどの各種情報を調べ、どのQRコード決済を導入したいか決めます。
例えば、中国人をターゲットにしたいなら、銀聯やAlipayは外せません。
導入できるQRコード決済数は制限されていませんが、用意したり運用するのが大変になるので、ある程度絞ったほうがいいでしょう。
主要なQRコード決済は「QRコード決済比較」で紹介しています。
QRコード決済の導入手順②通信環境を整えて加盟店申請する
QRコード決済はインターネットを経由して行われます。
タブレットやスマホを使うことが多いので、あらかじめ通信環境を用意して、自分たちだけでなくお客さんも自由にその通信環境を使えるようになるとベストです。
取り扱いたいQRコード決済サービスのHPから加盟店申請をすると、業種や商品などを決済サービス企業で調査するので完了するまでしばらく待ちます。
QRコード決済の導入手順③審査完了後、利用OK
審査が完了するとQRコード決済に必要な機器や備品が届き、QRコード決済ができるようになります。
スマホやタブレットを用意したり、売上を入金する口座を登録したり、備品として送られてくるシールや旗などを店頭に準備することでお客さんにアピールしてください。
QRコード決済比較
特徴 | 店舗メリット | |
PayPay | 利用者が2,500万人突破 ポイント還元率がお得 | 決済手数料が期間限定で無料 Alipayに対応 |
d払い | クレジットカードなしでも支払い ポイントの二重取り | 初期費用、月額費、解約料無料 5,000万人のドコモユーザーにアピール |
LINE Pay | ポイント還元率が0.5~2% LINEの基本機能で支払い | 条件付きで手数料無料 決済方法を選べる |
楽天ペイ | ポイントの二重取り 楽天会員なら簡単 | クレジットと電子マネーを同時に導入 入金サイクルが早い |
メルペイ | メルカリが運営 135万店で決済できる | 電子マネー、iD決済、QRコード決済に対応 決済手数料がほかよりも安い |
QRコード決済比較①PayPay
100億円キャンペーンで注目を集めたPayPay。
2020年2月の時点で利用者が2,500万人を突破し、加盟店は194万店を記録しています。
消費者へのポイント還元率は2020年4月に変更になりましたが、ヘビーユーザーならお得に買い物ができます。
PayPayを導入するメリットとして、店舗が負担する決済手数料が2021年9月末まで無料のキャンペーンを行っていること、中国発のQRコード決済Alipayに対応しているので、インバウンド効果が見込めるということが挙げられます。
QRコード決済比較②d払い
携帯電話会社のdocomoが運営しており、携帯料金と一緒に引き落としされるようにすることでクレジットカードなしで支払いができます。
また、事前に「dカード」を登録することで、dポイントの二重取りができます。
d払いを導入するメリットとして、初期費用や月額利用料、解約料がかからないということ、5,000万人いると言われているdocomoユーザーにアピールできることが挙げれらます。
QRコード決済比較③LINE Pay
LINEの基本機能を使って支払いができるので、潜在的なユーザーが多く、ポイント還元率は利用額によって0.5~2%に変動します。
LINE Payを導入するメリットとして、決済方法をQRコードが印刷された用紙か専用端末か店舗専用のアプリのいずれからから読み取ってもらう決済方法を選べること、プリントQRなら決済手数料が2021年7月末で無料になることがあります。
プリントQRを置くだけでもいいので、手軽さを重視したいならおすすめです。
QRコード決済比較④楽天ペイ
クレジットカードと紐付けることで、クレジットカードのポイントと楽天スーパーポイントが一度にもらえます。
楽天会員なら、これまでのIDやクレジットカードを使って簡単に始めることもできます。
楽天ペイを導入するメリットは、専用端末を用意することでクレジットカードと電子マネーを同時に導入できること、売上の入金先を楽天銀行に登録することで最短で翌日入金されることが挙げられます。
QRコード決済比較⑤メルペイ
メルカリが運営しており、決済対応店舗が2020年5月の時点で135万店を突破しています。
電子マネーやiD決済、QRコード決済を一度に導入でき、キャンペーン期間中を除く決済手数料がほかよりも安いことが特徴です。
QRコード決済比較まとめ
QRコード決済の最新状況を交えて、紹介させてもらいました。
2020年6月にキャッシュレス・ポイント還元事業によるポイント還元は終了しますが、2019年と比較してキャッシュレス決済はかなり普及しました。
そうしたお客さんの要望に答えるためにも、キャッシュレス決済の中でも負担が少ないQRコード決済を導入してみてはいかがでしょうか?
この記事のライター
U11
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