ERPパッケージって何?おすすめのクラウド型ERPパッケージを比較してみた!
「ERPパッケージ」をご存知ですか? クラウド型やソフトをインストールするオンプレミス型がありますが、業務効率化やコンプライアンス強化につながります。 この記事ではERPパッケージのなかでも、比較的導入しやすいクラウド型を紹介し比較していきます。
目次
そもそもERPパッケージとは?
最近よく聞くようになった「ERP」とはなんでしょうか?
簡単に言うと「統合された社内システムサービス」を指します。
多くの企業で経済活動に不可欠な「基幹システム」とそれ以外の「業務システム」があると思います。
それらを統合したERPは効率化やコンプライアンス強化につながります。
この機会にERPの導入を検討してみませんか?
ERPパッケージの種類2つ
一口に「ERP」といっても大まかに分類すると次の2つがあります。
- オンプレミス型
- クラウド型
それぞれどういった特徴があるのでしょうか?
ERPパッケージの種類①オンプレミス型
自社に用意したサーバーと専用のソフトウェアをインストールして利用するサービスです。
シェアはまだまだオンプレミス型が主流ですが、近年のIT技術の向上により、クラウド型が増えてきています。
社内に専門部署をおいたり、バージョンアップごとに対応したりするため、ライセンス料やランニングコストは高いです。
しかし、システム設計が自由にできるのは魅力的。
ERPパッケージの種類②クラウド型
ERPの機能をクラウド上で保管・管理できる「クラウド型」
多くが月額料金や従量制で料金を支払ってサービスを受けることができます。
ガードナージャパンの2016年の調査によると 、オンプレミス型との併用も含めると、5年後、10年後にはクラウドERPを導入するIT企業の割合が急激に増加すると報告されています。
ERPパッケージを導入するメリット
ERPパッケージを導入するメリットは主に次の3つがあります。
- 会計管理業務の効率化
- 自社の経営状況を目で確認可能
- コンプラインス強化
ERPパッケージを導入するメリット①会計管理業務の効率化
ERPは社内システムが統合されたシステムです。
今まで社内で別々になっていた会計や販売などの基幹情報が1つのシステム上で管理されるので、別のシステムに入力する必要がありません。
入力ミスが減りますし、業務の効率化につながります。
ERPパッケージを導入するメリット②自社の経営状況を目で確認可能
情報が1つのシステムで管理されるので、情報がリアルタイムで更新されます。
つまり、会計情報をはじめとした各種情報は最新状態でチェックし、経営判断を素早く下すことができます。
ERPパッケージを導入するメリット③コンプラインス強化
全体のアクセス権限をまとめて1つのシステムで管理するため、コンプライアンス強化につながります。
ERPパッケージを導入するデメリット
ERPパッケージを導入するデメリットには主に以下の4つがあります。
- 初導入の場合情報整理が大変
- ランニングコストが異常にかかる
- 最適なサービスを選ぶのが難しい
- セキュリティ対策を重視しなければならない
ERPパッケージを導入するデメリット①初導入の場合情報整理が大変
初めてERPを導入する際は企業内の様々な部署が管理している情報を整理しなければなりません。
扱う情報や部署が多くなるほど整理が大変になります。
ERPパッケージを導入するデメリット②ランニングコストが異常にかかる
ERPが扱う業務範囲が広くなるほど、システムの導入費用やランニングコストが高くなります。
サーバー代やライセンス料、導入トレーニングなどなど・・・。
すべてを含めると初期コストだけで数百万円から数千万円なんてことも・・・。
そこにランニングコストが定期的に追加されます。
オンプレミス型なら、導入後のサポートやライセンス使用料、アップグレードなどランニングコスト。
クラウド型ならオンプレミス型と比較するとコストを抑えることができると言われていますが、企業規模が大きくなるほど割高になる傾向にあります。
ERPパッケージを導入するデメリット③最適なサービスを選ぶのが難しい
ERPパッケージは、サービスによって機能がちがいますし、各パッケージに備わっている機能が多すぎるので、どんなERPサービスを導入するべきなのか決めるだけでも一苦労です。
ERPパッケージを導入するデメリット④セキュリティ対策を重視しなければならない
ERPでは、企業の多くの情報が一元管理がされるので、セキュリティ対策を取らなねばなりません。
サービス会社もセキュリティを重視していますが、破られる可能性は0ではないです。
ERPパッケージを選ぶ際のポイント
ERPパッケージを選ぶ際の注意点②ERP導入目的、機能の明確化
ERPサービスを選ぶ上でまず考えるべきことは目的を明確にすること。
どういった目的でERPを導入するのか、どんなシステム・機能を使って課題を解決するのかハッキリさせたいところです。
その上でERPの種類を選びます。
ERPパッケージを選ぶ際の注意点②ERPの種類は何か
次に検討すべきなのは、ERPはオンプレミス型にするか、クラウド型にするかということ。
自由度が魅力的なオンプレミス型
オンプレミス型はパッケージライセンスやバージョンアップなどの初期コストやランニングコストが高いですが、社内に専門部署を設けて対応してもらうことでシステム設計が自由にできるメリットがあります。
いつでもどこでもアクセスできるクラウド型
クラウド型なら定期的にERPサービス利用料を支払います。
一般に企業規模が大きくなるほど、ランニングコストが高くなりますが、ネット環境さえあれば、スマホからでもアクセスできるサービスがあります。
新型コロナウイルスによるテレワークにも対応しやすいので、おすすめです。
ERPパッケージを選ぶ際の注意点③導入した後のサポートも充実しているか
導入後のサポート体制も手厚いサービスを選びたいですね。
とくにはじめてERPを導入すると、多くのトラブルが起こります。
基本的な使い方から活用方法まで電話やメールなどで対応してもらえるかどうか。
導入までにしっかりチェックしたいです。
ERPパッケージを選ぶ際の注意点④使いやすさ
多くの部署で使用されることが前提のERPサービスを考えると、「誰にとっても使いやすい」というのも大きなポイント。
無料体験ができるERPサービスもあるので、従業員の反応を見ながら選んでみてはどうでしょうか?
クラウド型ERPパッケージサービス比較8選
ERPパッケージは数多くあり、どれにするか迷ってしまいますよね
8つ紹介させてもらいます。
ERPパッケージ名 | 無料体験・トライアル版の有無 |
ZAC | なし |
Reforma PSA | 1ヶ月のトライアル |
デジタルスフィア Assembly ERP | なし |
iDempiere | 無料で始めることも可能 |
CAM MACS | 30日間の無料体験 |
NetSuite | 14日~30日のトライアル(変動あり?) |
OBIC7 | なし |
Oracle ERP Cloud | なし |
クラウド型ERPパッケージサービス比較①ZAC
ZACはプロジェクト管理が得意な中小企業向けのクラウド型ERPパッケージです。
プロジェクトごとに売上や原価を一元管理するので、売上利益管理や経営レポーティング機能によって、経営を可視化できます。
経営判断のために、プロジェクトの収支をリアルタイムに把握したい企業におすすめです。
導入実績は600社、17万ライセンスを突破しています。
クラウド型ERPパッケージサービス比較②Reforma PSA
Reforma PSAは必要な機能だけを契約できるので、コスパがいいです。
ITやweb、広告などクリエイティブ業に特化しているので、プロジェクトの損益管理が実現できます。
HPではそれぞれの課題を解決できる機能の例を挙げているので、見積もりを依頼しなくてもある程度の料金が推定できます。
データをそのまま移行できるので、今までエクセルで社内管理してきた企業にとくにおすすめ。
1ヶ月の無料トライアルが利用できるので、使い心地のチェックできますよ。
クラウド型ERPパッケージサービス比較③デジタルスフィア Assembly ERP
デジタルスフィア Assembly ERPは多くのクラウドサービス製品と組み合わせ、最小限のストでERPの導入ができるシステム。
導入は勤怠管理や会計ソフトなどの個別機能から始めても、会社の成長に合わせてERPとしての拡張性を獲得できます。
あらゆるクラウドサービスを一元管理することで、効率的な経営を実現。
クラウド型ERPパッケージサービス比較④iDempiere
iDempiere特徴はなんといっても、オープンソフトなERPパッケージということ。
中小企業でも低価格で運用することができますし、海外の言語や通貨にも対応しているので、グローバルな活動でも問題ありません。
クラウド型ERPパッケージサービス比較⑤CAM MACS
ネットショップの売上管理から会計処理まで一括で行いたい企業におすすめです。
追加する機材やソフトウェアはなく、その拡張性も魅力的。
スモールビジネス向けのERPサービスを気軽に利用したいなら「キャムマックスライト」、打ち合わせのあとカスタマイズができる「キャムマックスプレミアム」の2つのサービスから選択できます。
機能はキャムマックスライトに限定されますが、30日間の無料体験を実施中。
クラウド型ERPパッケージサービス比較⑥NetSuite
200カ国、2万社以上がNetSuiteを活用してビジネスを推進しています。
こちらは財務管理や受注管理、生産管理などのデータをクラウドで一元管理できるERPシステムです。
ERPパッケージのなかでも、かなり使いやすいのが特徴。
ビジネスの成長に合わせた拡張性などを実現するために開発されています。
これにより、企業は事業に集中し、迅速かつ的確な行動に移せます。
スピーディーな成長とイノベーション促進をしたいならこれがおすすめです。
体験版も提供されていますが、検索すると14日と30日の両方が表示されます(2020年5月2日現在)。
HPには14日と表示されていますが、問い合わせをしたほうがいいでしょう。
クラウド型ERPパッケージサービス比較⑦OBIC7
OBIC7はクラウド型だけでなく、オンプレミス型も選択でき、使いやすいようにカスタマイズ可能。
万全のサポート体制を整えており、発売から2万社以上に導入され、ERP主要ベンダーにおけるERP累計導入者数シェアで17年連続のトップを獲得しました。
クラウド型ERPパッケージサービス比較⑧Oracle ERP Cloud
オラクルが提供しているERPサービスの特徴は、柔軟なモジュールの組み合わせだけでなく、高いセキュリティー性。
企業規模や用途に合わせて、機能を選ぶことができるので、どんな企業でも最適なプランで導入できます。
クラウド型ERPパッケージの比較まとめ
この記事では、「ERPパッケージとはなにか」「どういったメリットデメリットがあるのか」などを紹介していき、最終的にはクラウド型のERPパッケージを8つ紹介することで比較してきました。
低価格で利用できたり、1ヶ月無料のサービスもあるので、企業規模にあったサービスを選びたいですね。
この記事のライター
U11
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